家族が優先!フィリピンでのお仕事の大変さ

フィリピンで仕事をしていて難しいと感じることの一つに、日本人との優先順位の付け方の違いです。フィリピンでは、何はなくても家族が一番。もう一度繰り返しますがここでは優先すべきは仕事ではなく家族です。

日本ではどうでしょうか。仕事のために家族を犠牲にしてきた何て話は高度成長期の日本でなくてもよく聞かれたものです。勿論、家族と仕事をバランスよく両立する人たちが出てきていますが、仕事の故に夫あるいは妻が不在という話は珍しくないと思います。

ここフィリピンは、皆定時帰宅を目指します。実際、就業30分前はそわそわし始めます。私のよく行く公立図書館の職員、6時に閉まる図書館ですが、6時15分前から戸締りをしはじめ、5分前、あるいはもっと前に帰宅している姿を見ます。そう、5時40分には利用者は追い出されてしまいます(汗)

NGO時代、急な事情で仕上げないといけないレポートが出てきた時のこと、同僚のフィリピン人スタッフに協力を要請するものの(実際は彼女の担当の範囲なのだが・・・)、家族の誕生日会があるからと、定時に帰宅。

また、会議の日程を決めたもののその人のパートナーが風邪でダウン、そのパートナーを看病したいので、会議の日程をずらしてほしい・・・等、たびたび経験します。


家族の集まり
なので、著者が仕事の故に旦那が長期で海外に行くのを空港に見送りに行けない(後に10ヶ月近く会えないわけですが)と言うのはまったくもってありえないわけです。

仕事は人間あってのもの。特にNGOなどではスタッフを含めての現地の人たちとの信頼構築と、文化的融合が大切。そして、身内のものが病気の時看病したいという気持ちはわかります。しかし、こうやって延び延びになること、あるいはそれをカバーするために著者がしなければならない残業などは考えたことがあるのかは疑問が残りますが・・・(汗)。

もちろん、こうしたことが起こることを手をこまねいているわけでもなく、時あるごとに「仕事の優先順位」等について意見交換し、同僚の理解を促しますが、それらが完全に浸透することなどはありませんし、ましてや同僚ではなくて他団体の人とお仕事をする時にはそれらは共有されません。

他団体の人も返信が遅れた理由を「家族云々・・・」と言って、理解を求めてくるケースもあります。真意は分かりませんが、それを多く経験すると、家族を理由にすれば許されると思っているのかと時に閉口してしてしまいます。

他団体と仕事をする際には、締切日を前倒しして伝えることで対処しています。また、遠隔の場合はメールで日々確認。メールだと、読んでいないと言訳されるので、テキストメッセージを打つなどもします。

それでもことが予定通りに進まないというのはよく経験することです。そもそも、仕事に責任を持てない人を雇わなければいいじゃないか!となりますが、そうことは簡単ではありません。

自分の団体を持っている人で在れば、家族を大切に思う気持ちを行動に移している現地の人たちに学びつつも、少しずつでも仕事への責任という価値と文化を共有できるような時間が必要と思いつつ今日もある種の忍耐を強いられるのでした。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

0 件のコメント :

コメントを投稿

Subscribe