フィリピンの卒業式


3月は卒業式のシーズン。ここフィリピンでも日本同様卒業式が至る所で行われています。フィリピンの場合はこのあと3月下旬~6月まで夏休みになるのでそこは異なりますが、別れと旅立ちのシーズンは日比共通です。今日は甥っ子の大学の卒業式に招かれて、出席してきました。結果、丸一日卒業式モードでした。

まず、朝10時頃に卒業生がいるお宅に訪問。暫く談笑したあとにちょっと早めの昼食をもてなされます。そのあとは卒業式会場へ行きます。

1時から卒業生の入場が始まり、大学正面口から体育館(屋根だけで完全屋内ではない建物)に向かって卒業生たちが行進します。行進は博士号、修士、学士の学生とつづき卒業生はお父さん、あるいはお母さん、既婚者の場合はパートナーと共に、約200メートルほどの道をゆきます。

威風堂々が行進曲として流れる中、写真を撮影する家族や花束をもって後を追う彼氏らしき男性もあり騒然としていました。

女子学生はめいいっぱいメイクアップし、髪型もセットしてもらいまるでミス○○の出場者の入場行進にも見えました。姪っ子もバッチリメイクで一瞬見分けがつきませんでした。男子は、シャツにネクタイという姿。男女ともにトーガと呼ばれるアテネオ大学のスクールカラーである青を基調とした濃紺のロゴ入りガウンを羽織っています。博士課程、あるいは修士の学生はかつて卒業した学校のトーガをはおることになっており、時にフィリピン大学、デ・ラサール大学、セント・トーマス大学などのトーガをはおる学生たち、あるいは教員の姿が見えました。

ちなみにこの卒業生の入場にかかった時間は、2時間以上・・・長い・・・と思いますが、それはこれからのながーい式の序曲にすぎません。

漸く皆が会場に収まると間もなくして、ブラスバンドの演奏で国歌の斉唱、それから成績優秀者、その他大学の賞を受賞した代表者がスピーチを行います。スピーチは1人15分なので、その2人の代表者だけで30分以上炎天下の中で話を聞きます。それから大学側からの祝辞などを終えてようやく授与式。

この授与式。日本のように代表者以下と省略もせず、また名前だけ読み上げるということはなく、7,000人の生徒の一人ひとりの名前を読み上げ、卒業証書を手渡します!そして、名前を呼ぶたびに友人たちから声援が聞こえます。こうなると中々終わりません。最終的には8時半すぎに全員の名前が読みあがりました。

これだけ長い式なので、自分の家族の名前が呼ばれた後、特に陽が落ちた後の体育館横のサッカーコートでは皆腰をおろしてリラックス、あるいは食堂でおやつタイムという人たちもいます。

その後は正面玄関で記念写真をパチリ。そんな卒業生と家族で溢れかえります。その人の波の間をくぐりぬけて、夕食の場に向かいます。

レストランでのディナーには親族、友人が約20~30名と来ました。ちなみにこのディナーは卒業生の親が持ちます。卒業生を持つ親御さんは大変ですね。食事を終えて家に戻った時には既に夜の11時。

やりすぎで、特におやにかかる負担が半端なく大きいものだと思いますが、1つよいところとしては、家族・親族一同で卒業生の達成したことを認識して、それをお祝いするという意味合いが卒業生にとって大きいということだと思います。一生に一度あるかないかの行事である点は見逃せません。しかし、本当に長い一日でした。

最後になりましたが、卒業生の皆さんおめでとうございました~。








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