韓国によるフィリピン占領???~韓国ポップカルチャーの一般市民への浸透~

日本でK-POP、韓流ドラマが流行って久しいが、ここフィリピンでもここ数年韓国がある種のブームです。

「韓国によるフィリピン占領」というのは何とも物々しい響きで私自身は嫌な感じを覚えるのですが、この言葉は数人のフィリピン人の友人がここ近年の韓国ポップカルチャーなど浸透度合いを見て、冗談半分(?!)、現状を形容する言葉として使っています。

しかし、その冗談も確かに的を得ているように思えます。ドラマは勿論のこと、K-POP、食べ物、コスメ系まで切り取られた韓国をフィリピンで見ることが出来、またそれ以上に特に若年層に韓国の文化が広く受け入れられていることを肌感覚ですが感じます。

垣間見る韓国ポップカルチャーの浸透
私の姪っ子のFBのステイタス、居住地が韓国のソウルとなっており、プロフィールの写真もちょっと韓国的になっていることに衝撃を受けたのが約1年前、女の子たちのダンスナンバーに少女時代というグループの曲が使われていたり、ショピングモールのフードコートの一角にはファーストフードの感覚で韓国料理が楽しめるチェーン店があり、盛況な様子です。
Mr Kimbabのビビンバ 99ペソ
(通常のサイズ)也

ファーストフード店の名前は「Mr Kimbab」、100ペソ前後でビビンバなどが楽しめ、私もその手の料理が恋しくなると足を運び、お世話になっています。また化粧品のFACESHOPなどもショッピングモールでよく見かけ、単価は現地商品よりは少々高いのですが、それでも現地に生活する韓国人の他、現地の人も足を運んでいるようです。

韓国ポップカルチャーの盛り上がりを見せると同時に韓国人がフィリピンに多く居住してきています。2000年の国家統計局の住民調査ではトップ5の外国籍居住者は、一位は断トツでアメリカ、次に僅差で中国、三位が日本、四位がインド、そしてカナダですが、街を歩くと日本人よりも韓国人を多く目にします。
一昔前はよく中国人に間違われていた私ですが、近頃は韓国人によく間違えられます。東アジア人をみかけたらみな十中八九韓国人だと思っているようです。

何故韓国人が多いかというと、多くは英語を学びに来ているためです。韓国の主に大学生がここで
英語を学び、TOIECなどスコアを伸ばし就職の時の武器にする、あるいはフィリピンで英語で話すことに慣れた後にオーストラリアやカナダなどにワーキングホリデーをするなどの話を聞いたことがあります。バギオ、そしてスービック、マニラでも語学学校がある地域は韓国人で一杯で、特にバギオなどはフィリピンの中の韓国とも言われているとかいないとか。

そのため一部地域には多くの韓国系食材店が多く見られるようになりました。ケソン市市役所の裏手などは最たる例で、韓国料理店他食材店が数軒並んでいます。個人的には韓国料理が好きなので良いのですが、地元の人から見たら不思議だろうと思います。というのは、商業地区マカティのような外国人が明らかにいる所に出現したお店ではないからです。

ちなみにフィリピンには多くの移民が定住・一次滞在を含めそれなりの国籍のバラエティがあります。例えば、中東からも結構な数で看護や医療を学びに来ている人たちがおります。しかし、移住地域も中東からの学生は、学校の通学の関係でケソン市などに生活しており、他の外国グループ(特に駐在)とは異なる行動範囲、韓国からの学生とも重なっているにも関わらず、彼らが話題になることはあまりありません。話題にあがらないのは文化や風習が違いすぎるからなのでしょうか。それとも単に中東からのグループの行動が社会の中では目立たないだけのことなのでしょうか。

韓国人のグループは完全なる移民ではないのでそれほど大きな摩擦とはなっていないと個人的には思っていますが、数が多いのと行動範囲が外国人の地区ではないので、彼らは目立っているように肌感覚として感じます。韓国料理が気軽に食べられるのは有難いので彼らの来比を喜びつつ、彼らがこのフィリピン社会にどう融合していくのでか、ウォッチしていきたいです。

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