[映画] フィリピンを舞台にしたオランダ映画Lilet Never Happen各映画祭で受賞

オランダ人の監督で、フィリピンの児童売春をテーマにした映画Lilet Never Happenedが各映画祭で様々な賞を受賞しました。

ストーリーは、強制され売春婦となった11歳の少女リレットの話で、実際にあった話をもとに構成されている。映画では外国人のソーシャルワーカーが白雪姫ことリレットにアプローチ、そして何とか彼女をこの道から抜け出させようとするのだが・・・


元々はドキュメンタリーとして作りたかったと、監督のヤコブ・クローエンはインタビューに答えています。着想の元になった少女との出会いは25年前に映画製作の助手として訪れたマニラ。ドキュメンタリー制作の取材のためにと、訪れたナイトクラブで働く少女をインタビュー。年齢は12歳、アメリカ人とフィリピン人のハーフであるために比較的色白のその少女は自らを「白雪姫」とも名乗っていた。

しばらくしてマニラの彼女を訪れると、彼女は精神病院に収容されており、その後自殺未遂の末に行方不明となり音信不通となっているという。監督は、白雪姫本人が存命しており、映画を観てくれていたらと語っている。

映画ではフィリピンが舞台になっているため、児童売春という問題でフィリピンが負うべき責めが大きい印象を受けるものの、監督はこの映画が一つの啓蒙となってほしい、そして機会があれば子どもの虐待に対して出来るアクションを講じてほしいと訴えています。

ユニセフがNGOや各国政府と協同して開催した「子どもの商業的性的搾取に反対する世界会議」の第三回目が2008年にブラジルで開催され、子どもの性的搾取問題について焦点が当てられました。しかし、今現在も多くの子どもたちが望まずに性産業の一部として取り込まれ、否応なく従事している実態があります。厳罰化と幅広いアプローチが望まれるのはいうまでもありません。

オランダの上映の際、見逃してしまったこの映画。昨年だけで22もの国際映画祭でノミネートされ、ワルシャワ、インド、モスクワ、ズリーン(チェコ)、ザンジバル(タンザニア)、クリスティアンサン(ノルウェー)の映画祭では賞を受賞しています。再度、オランダのどこかの映画館で観れることを願いつつ。。

参照ウェブサイト
Neerlands Filmdoek 「Jacco Groen: ‘Zolang ze het maar blijven ontkennen hoeven ze er ook niets aan te doen’」
ABS-CBS NEWS 「Pinoy film about Spratlys wins award in Poland」



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