カトリックへの理解-教会の行事への参加

 本日5月20日はペンテコステ、聖霊降臨の主日と言われる日でオランダは祝日です。実際のペンテコステは昨日19日ですが、日曜日であるため振替で月曜日がお休みとなりました。

 こと宗教は色々な意味合いの下、ミサや宗教的な儀式が行われ、その宗教的意味合いのため祝日となることがしばしばあります。フィリピンでは、イースター、クリスマスがお休みになるほか、イスラムの人たちのラマダン明けのお祝い(イド・アル フィトル)の日もおやすみなります。シンガポールでもイド・アル フィトルはお休みでした。ここオランダはキリスト教の国であるため彼らの宗教の重要な行事に関わる日は休日となります。
 ちなみにオランダはプロテスタントの国と思われていますが、意外にもカトリックの人口はプロテスタントの人口よりも多く、カトリック27%、プロテスタント16.6%であります。または、両親がカトリック・もしくはプロテスタントとして幼児洗礼を受けても、無宗教という場合が多かったりします。オランダ人の友人の何人かは、毎週教会に行っていると言うだけで、たいそう驚き、その反応に私が驚きます(笑)。

 旦那がカトリックであるため、カトリックについて学んでいるところです。フィリピンに滞在中にもミサに参加しながら、わからないことは旦那に聞いたり、大学時代に受講したキリスト教入門で使用した教科書を用いながら(まさか卒業後数年経って、読み物としてではなく、「教科書」として再度読むことになるとは!!)理解を深めていましたが、フィリピンでの近所のカトリック教会のミサは出席者が300~400人と規模も多く、大変混んでおり(少しでも遅れると立ってミサに参加することに)ミサの時間も短いため、ミサの最中あまり一つ一つの行事に特別な注意を払う機会がなかったように思います。
 
 ここオランダに来て、比較的少人数の教会のミサに参加し始め、神父さんなどと接しながら、重要な宗教行事も意味合いを以前より認識して参加することができています。

 こちらに来てお祝いしたカトリック教会の行事は以下です。

12月25日(水)主の降誕(クリスマスのミサ)
2月13日(水)灰の水曜日

3月24日(日)受難の主日(枝の主日)
3月28日(木)聖香油ミサ・聖木曜日
3月29日(金)聖金曜日
3月31日(日)復活の主日
5月19日(日)聖霊降臨の主日

 昨日の19日は、聖霊降臨の主日、ペンテコステと言われる日で、クリスマス・イースターと並ぶ三大行事です。ペンテコステとはギリシア語で50を意味する言葉で、イースターから50日目に、キリストの弟子たちの上に天から聖霊がくだり、教会が誕生した日です(エルサレム教会創立記念日)。「聖霊」とは目に見えない神様の私たちの日常の中での働きと聞きます。


今日のミサで、神父さんがランダムにしかし恐らく慎重に選んだ祈りを色画用紙にプリント、準備して来ました。「聖霊の力によって、あなたに必要な祈りの言葉が与えられるでしょう」と、ミサの最中に出席者ひとりひとりに引かせました。
 おみくじのような感覚でえいっ、と引いた紙に書かれたいたのは「助言」。紙に書かれた言葉を読み返しながら、思わず唸りました。英語でcounsel。聖書でその言葉を引いてみると、旧約聖書を中心に登場することばで、何かを行うときに必ず神様に祈り尋ねる様子が描かれています。助言を求めるということは、クリスチャンの文脈では、神様に尋ねること。神様に祈って尋ねなさい・・・ということなのか?

 神様に限らず、誰かに頼るのって苦手だなぁ。尋ね、頼りっぱなしではだめだけど、ここ数年どうにもいかないことを経験し、自分の軸となっているであろう部分が揺り動かされることがあり、自分のこれまでのやり方、考え方、思いを時には否定しても、誰かに尋ね、聞いたり、自分の心の奥深く思うことに耳を傾けることが大切であったと実感した日々を思い出し、ため息が出ました。偶然引いた紙によって色々なことが考えめぐりました。
 
 日本では年を取ると信心深くなると言いますが、私も年をとったのでしょうか?




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