フィリピンの大学での日々―クラス運営―

フィリピンの大学で務めはじめ、はや三ヶ月。
3教科を同時進行で教えるってかなりの時間と準備等々が必要です。
この3カ月、観察眼を光らせていると、気づく部分があります。

私が日本で大学生をしていた時とは違うなぁと思うのは、文化のせいなのか、年齢の差なのか(汗)フィリピンの大学教員の独り言と思い、是非読み流してください。

フィリピンの大学の授業の雰囲気

フィリピンの大学の教室内
フィリピンの大学の教室内
教室は、まるで高校と大学の間のような様子。高校の教室ほどしっかり管理されていないけど・・・本当は出席もきっちり取り、管理を徹底させるべきなのだそうですが、私は「高校生じゃないんだから・・・」とクラス委員に任せています。授業を一時間の授業を5回休むと単位を落とすことになります。

既に何人かが私の授業を落としています。

横とのおしゃべりがすごい。授業中たびたび、注意を促すほど。私が一言話せば、それに反応するかのように横とおしゃべり。。おいおいおいおい・・・

先日出席したトレーニングでは、この世代の特徴として、グループで学ぶ傾向があり、横とのお話はこの世代の特徴とのこと。しかし、それ故に重要な説明を逃す生徒も。「さっき説明しましたけど・・・」ということがしばしば。「はーい、皆さん注目」という言葉をよくつかいます。

学びのスピード

遅い人もいれば、早い・・・生徒がいます。それは仕方がない。しかし、匙加減が難しい。特に私の受け持つ科目の1つは言語。言語のマスター、遅い早いがあります。早い子が退屈するだろうなぁと思いつつもしつこく質問をしています。
今までは、一回の授業で1課進めましたが、今はクラスも大人数ということもあり、2~3回の授業で一課というスピード。もっとざくざく授業すすめたいなぁとおもうものの、様子をみつつ授業のプランも柔軟に調整しています。

問題児

問題児とまではいきませんが、中には目立つ子もいます。わざと全体の授業の進行を遅らせるような質問をし、底意地の悪さを見せたりもします(笑)。○○はどういう意味ですか。とか、初歩的な質問をしたり。なめられているんですかね。

戦略

雰囲気作り、正直来学期からは独裁体制を敷いてみようと思っています。つまり、出欠を厳しく、そして容赦なく欠席の回数で落とす等々・・・
けど、高校生じゃないんだから・・・大人として扱いたい部分とそうさせない何かがあります(笑)

学びのスピードに関してはスピードと学習到達目標を落とす。アプローチも日々開発中です。ワークショップ形式で授業もできますが、あまりやると授業の進みが遅くなる・・・けどそれは仕方ない。あとはバランスの問題でしょうか。

問題児の授業妨害目的の質問には、○月○日の授業でも説明したけどと前置きして、質問には真摯に答えつつ、さっさと切り上げるようにしています。

フィリピンの大学は、16歳で大学入学します。今後12年生の導入で、日本と大学入学年齢が同じになりますが、今のところは、私の学生で若い子は16歳!ちょこちょこと年齢のいった学生が混じっていたりします。全員ではありませんが、大体は数年働いて、学校に入ってきた子たち。私自身奨学金を頂きながらも、生活費が足りないのでバイトを必死でしていた立場、贔屓はしないもののそういう学生たちを見ると、頑張ってほしいと思い、つい熱心になってしまいます。

では、他の同僚はどう仕事をしているか。まぁ、ベテラン先生は心得てらっしゃる。数年の方でも私のような問題に直面するようです。(なーんだ、わたしだけじゃなかったんだ。汗)
先生方も人間、学生の子どもじみた反抗に時折、「いらっ」とするようですが、流石プロ、うまく運営しているようです。

個人的なチャレンジはアプローチの異なる科目が3つ同時進行であること。3つの学部にまたがり教えています。準備も半端なく大変。1つの学部で集中して教えたい・・・けど、ある種の「何でも屋」であることが私のうり。ジレンマです。

一応言っておきますが、学生・・・色々あるけど、かわいいものです。しかし、未だに名前を覚えるのに苦労しているのは何とも・・・です。

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