[フィリピン生活] フィリピンのトイレ事情

日本を訪れた外国人が挙げる日本の驚きは、トイレがきれいなこと。そしてそんな日本人が海外に出て困るのが、日本を水準としてみるトイレ事情。

フィリピンに来て経験した、あるいは見聞きしたトイレ事情をレポートします。

一般家庭のトイレーバケツで流す水洗トイレ

近頃は洋式水洗が大半ですが、ハンドルが壊れており、バケツに貯めてある水で流すタイプが結構あります。バケツの水は用を足した後使用するだけではなく”大”の後にお尻を洗うために使用されます。ウォシュレットのようなものですが、手動です。

そのため、トイレットペーパーを設置していない家もただあります。そして紙は流すと詰まる場合があるので、トイレに設置しているゴミ箱に捨てます。

ショッピングモールのトイレー便座に足跡くっきり?!

不衛生な便座ここも洋式の水洗が殆どです。しかし、なぜか便座がないトイレが多い。女性用トイレは便座にお尻をつけず、空気椅子で使用すること!理由は単純、あまりきれいでないから。一昔前は、トイレの便座にくっきり足跡が付いていたことも!!

今でこそあまり見かけなくなりましたが、便座に上り和式トイレのように用を足す人もいるということがわかります。友人が冗談で、自宅のトイレが和で様式の使い方が分からないから・・・と言いますが、その実は定かではありません。

また、一見して奇麗に見える便座もかなり不衛生です。著者は何度か床をモップ掛けしたモップで便座を拭いている様子を観たことがあります。全てではありませんが、奇麗に見える便座もきれいではないことを頭に入れておきましょう。


便座がないトイレ

便座がない、つまり腰を下ろせる場所がないということですが、トイレ設置時からメンテナンスの関係上初めから設置しない、あるいは上述のようにそこに足をかけて用をたす人たちもいるので、壊れて取り外した等々あります。なので、便座がないトイレ、どうか驚かないでください。

不衛生な便座、便座がないトイレ、どうする?
ザ・空気椅子!ですが、空気椅子がしんどいという人は、携帯のサニタイザ―(アルコール消毒液、あるいはゼリータイプ)を常備し、トイレットペーパーで便座を奇麗に拭き、その後、たっぷりアルコール消毒液を塗り、その後またトイレットペーパーで拭き、ようやく腰をおろすことができるでしょう。


トイレの使用法についての表示
便座に足をかけるのは「×」、便座に座るのは「○」
トイレを2人で利用?
一度、いや二度ほど驚いたのが、女子トイレの個室に二人でこもり、順番に使用するというもの。私は始めただ着替えか何かをしているのかと思いましたが、一人が用を足している間、もう一人はドア側に向いて立つのだとか。何をしているのかって?話をしているようです!確かにひたすら話し声がドアの向こうから聞こえてきます。。。用を足してからでも話はできるのですが・・・なんとも不思議です。

地方のコミュニティのトイレ

NGOワーカーですので、コミュニティでの寝泊りもあります。そうなると、トイレが利用できるのは良い方ということもあり、かつては草むらで・・・ということもありました(汗)。

また、トイレはあるけど、萱ぶきで囲ってあり、中身が見えるタイプのシースルーもの、あるいは囲いがめちゃ低い、流すための水がないということも(笑)使われていないので、トイレ自体が水がなくて干上がっている(笑)

なので用を足すのも一苦労ということも。特に女性であることがシンドクなります。
ちなみに、ゴミ箱がない場合もけっこうありますので、トイレットペーパーと小さなビニール袋は常に持参。

有料トイレー5ペソコインはいつも持っておこう!

フィリピンで、トイレは無料でないことがほとんどです。公園、あるいはバスの休憩所のトイレは有料である場合が多く、料金は利用時に支払います。時にショッピングモールもそうです。

有料トイレの相場は5ペソ。なのでコインはジプ二ー利用時以外も欠かせません。しかし、有料だからといって特別、無料のトイレと変わりがあるのかというとそんなことは殆どありません。正直、あまりきれいではない場合もあり、メンテナンス(+人を雇うため)のための5ペソ徴収なのでは?と文句も言いたくなります。フィリピンの物価からいって5ペソは高くないですか~(汗)

更に、小は5ペソ、大は10ペソ。値段が違います。すいません、これって事後報告ですか?それとも職員が使用後のトイレの状況からチェックしますか?

ちなみにヨーロッパでの相場は50セント。

男性用トイレ

フィリピン、マニラの男性用簡易トイレ
男性の小用の簡易トイレが道の至る所にあります。ジプ二ー、タクシートライシクルのドライバーなどの職業の人たちが使いやすようにか、人通りの多い場所、時には歩道橋の下などにもあり、覗く気はありませんが、どうにもあけっぴろげな場所にあります。一度、ジプ二ーが信号で停車したときに、簡易トイレで用を足している男子と目があったことがあり、大変気まずかったです。(簡易トイレは道にそって建てられておりました。)

酷い臭い故この簡易トイレは撤廃してほしいと思ったりします。しかしジレンマは、そういうものがないと更に困ることになる気がします。一日マニラ市内を出て歩くと一度は、道のはじっこなどで用を足している男性を見かけ、目のやり場に困ることがあります。

これで簡易トイレがなくなったら、至る所でそういう光景が展開されるのだろうと想像してしまいます。臭いが強烈でもこのトイレの存在は必要なのかもしれません。ちなみに使用料は無料です。

カーサマニラ博物館のトイレ

カーサマニラはイントラムロス地区、サン・オウガスチン教会向かいにあるスペイン統治時代の邸宅。二階建ての西洋を思わせる建物に、風通しをよくさせる仕組みもあり、西洋の色合いが強いもののまたアジアの雰囲気を感じさせます。注目はこの博物館二階にあるトイレ。写真でお見せできないのが本当に残念。

便座が二つ繋がっています。何故繋がっているのか、本当のところは分かりませんが、トイレ使用中に話をするためとか・・・トイレぐらいは一人になりたいというのが人情。
博物館写真撮影禁止のなので是非その目で見て確かめてください。

フィリピンでトイレを使用する際の必須アイテム
トイレットペーパーと(気になる人は)サニタイザ―。トイレットペーパーは殆どのトイレで設置されていません。そのため著者は、トイレットペーパーが設置されている「穴場」のトイレ(笑)をチェックしています。そして、小さいビニール袋。そして、5ペソコインを少々。これらを常に持っていれば、ある種心配ないでしょう。

まとめ

先日訪れたとある地方のマーケットで友人と共にお手洗いを借りたことがあります。案内された先はがらんとした薄暗く、とても臭う空間に何ら仕切りのない場所。広さにして6畳ほど。私はせめて便器か何かがあるのかと思っていましたが、そんなものはありません。

じゃ一体どこに?

良く下を見ると、一か所だけ、下水が通る溝が蓋をせず開いており、そこで用を足すというものでした。こんなところにうっかり足を滑らせたくない恐怖で、トイレに行く気持ちも失せていましたが、友人は緊急事態。そう、彼女にだけこの経験をさせるのが酷(笑)なので、「女の友情」というやつで著者も使用しました。

上記は親切心でお借りしたトイレ故、文句は言えませんがこうした”恐ろしい”体験(笑)もしているので、道端でトイレに行きたくなったら、全国津々浦々にあるジョリビーを利用しています。中にはトイレットペーパーも設置してあり、時に5ペソ有料トイレより気が効いていたりします(笑)。フィリピンでトイレにこまったらジョリビー(あるいはマクド)を探せ!ということで。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

Subscribe